第110回薬剤師国家試験 問298 家族性高コレステロール血症(FH)疑い患者のアセスメントに必要な知識

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■ 正解

1、2


■ 症例の背景:FH(家族性高コレステロール血症)を強く疑う

35歳男性、以下の所見が揃っている:

  • LDL-C 262 mg/dL(著明高値)
  • 皮膚結節性黄色腫
  • アキレス腱肥厚(9.0 mm)
  • 父が50歳で心筋梗塞(早発性冠動脈疾患)
  • スタチン使用後に筋肉痛・脱力 → CK 4,215 IU/L(横紋筋融解症疑い)

→ 典型的なFH(家族性高コレステロール血症)+スタチン関連筋障害(SAMS)の症例。


● 1 食事療法で炭水化物エネルギー比 50〜60%(正)

脂質異常症の食事療法では、

  • 炭水化物 50〜60%
  • 脂質 20〜25%
  • 飽和脂肪酸を控える
  • 食物繊維を増やす

が標準的。

→ 正しい知識。


● 2 運動療法前に動脈硬化性疾患のスクリーニング(正)

FH は、

  • 若年でも冠動脈疾患リスクが極めて高い
  • 突然死のリスクもある

ため、運動療法を開始する前に、

  • 心電図
  • 心エコー
  • 負荷試験

などで動脈硬化性疾患の有無を確認する必要がある。

→ 正しい。


● 3 LDL-C管理目標値は120 mg/dL(誤)

FH の LDL-C 目標値は、

  • 100 mg/dL 未満(一次予防)
  • 70 mg/dL 未満(二次予防)

が推奨される。

→ 120 mg/dL は高すぎる。


● 4 半年に一度の LDL アフェレシスを提案(誤)

LDL アフェレシスは、

  • FH ホモ接合体
  • 薬物治療で LDL が十分に下がらない重症例

で行うが、

通常は 1〜2 週間に 1 回であり、半年に一度では効果がない。

→ 誤り。


● 5 筋肉痛と脱力はスタチン継続で自然消失(誤)

CK 4,215 IU/L は、

  • 横紋筋融解症レベル

であり、スタチン継続は危険。

→ 自然消失を期待して継続するのは誤り。


■ まとめ

  • 食事療法の基本(1 正)
  • FH では運動前に心血管スクリーニングが必須(2 正)
  • LDL 目標値はもっと低い(3 誤)
  • アフェレシスは半年に1回ではない(4 誤)
  • スタチン筋障害は自然消失を期待して継続しない(5 誤)

→ 正解は1 と 2

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