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■ 正解
1、2
■ 症例のポイント
・68歳男性、パーキンソン病 ・レボドパ+カルビドパ、ペルゴリド(ドパミンアゴニスト)を使用中 ・時間帯によって歩けたり歩けなかったり → ウェアリングオフ(wearing-off) が疑われる ・レボドパを1日3回 → 5回に増量しても改善せず → 追加薬が必要
ウェアリングオフ対策としては、 レボドパ作用時間を延長する薬剤 または 非ドパミン系の補助薬 が有効。
● 1:イストラデフィリン(正)
イストラデフィリンはA₂A受容体拮抗薬。
・ドパミン系とは異なる作用機序 ・ウェアリングオフ改善効果あり ・レボドパ治療に追加する代表的薬剤
→ レボドパ増量で改善しない場合の追加薬として適切。
● 2:エンタカポン(正)
エンタカポンはCOMT阻害薬。
・末梢でレボドパの代謝を抑制 ・レボドパの作用時間を延長 ・ウェアリングオフ改善に有効
→ レボドパの効果持続時間を延ばすため、追加薬として最適。
● 3:セレギリン(誤)
セレギリンはMAO-B阻害薬だが、 この患者はパロキセチン(SSRI)を服用中。
→ SSRI+MAO-B阻害薬はセロトニン症候群のリスクがあるため不適切。
● 4:サフィナミド(誤)
サフィナミドもMAO-B阻害薬。
同様に SSRI(パロキセチン)との併用は避けるべき。
● 5:ラサギリン(誤)
ラサギリンもMAO-B阻害薬であり、 SSRIとの併用は禁忌または注意喚起が強い。
→ この症例では選択不可。
■ まとめ
・ウェアリングオフ → レボドパ作用延長薬 or 非ドパミン系補助薬が有効
・SSRI服用中 → MAO-B阻害薬(3〜5)は禁忌・不適切
→ 適切なのは1(イストラデフィリン)、2(エンタカポン)
