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■ 正解
3(コロイド)
■ 甲状腺ホルモン合成の基本事項
- T₃・T₄ はチロシン残基がヨウ素化されて作られるアミノ酸誘導体。
- しかし、遊離アミノ酸から直接作られるのではなく、巨大タンパク質チログロブリン上のチロシン残基がヨウ素化される。
- ヨウ素化反応(MIT・DIT の形成)は甲状腺濾胞のコロイド内で行われる。
- ヨウ素化後、チログロブリンは再び濾胞細胞に取り込まれ、リソソームで分解されて T₃・T₄ が遊離する。
■ 選択肢の解説
● 1:小胞体(誤)
小胞体ではチログロブリンの合成(翻訳・糖鎖付加)が行われるが、ヨウ素化は行われない。
したがって誤り。
● 2:ゴルジ体(誤)
ゴルジ体ではチログロブリンの修飾・分泌準備が行われるが、ヨウ素化反応は起こらない。
誤り。
● 3:コロイド(正)
チログロブリンは濾胞細胞から分泌され、コロイド内でチロシン残基がヨウ素化される。
MIT(モノヨードチロシン)、DIT(ジヨードチロシン)が形成され、
さらにDIT+DIT → T₄、DIT+MIT → T₃が生成される。
よって正しい。
● 4:エンドソーム(誤)
エンドソームは、ヨウ素化後のチログロブリンが再取り込みされる段階で関与するが、ヨウ素化は行われない。
誤り。
● 5:リソソーム(誤)
リソソームでは、取り込まれたチログロブリンが分解され、T₃・T₄ が遊離する。
ヨウ素化はここでは行われないため誤り。
■ まとめ
- ヨウ素化反応はコロイド(濾胞腔)で行われる。
- 小胞体・ゴルジ体はチログロブリンの合成・修飾。
- エンドソーム・リソソームは取り込みと分解。
- したがって正解は3。
