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■ 正解
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■ 背景:リバスチグミンの作用機序
処方2の薬剤はリバスチグミン(カルバメート系AChE阻害薬)。
リバスチグミンは、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の活性中心にある
セリン残基(Ser-OH)
のヒドロキシ基に対して求核攻撃を受け、
カルバミル化された共有結合中間体(Ser-O-CO-NR₂)
を形成する。
これはアセチル化よりも加水分解に時間がかかるため、 AChE阻害作用が持続する。
■ 共有結合中間体の特徴
・セリンの –OH が薬物のカルバメート部分のカルボニル炭素を攻撃
・生成物はSer-O-CO–(カルバミル化)
・薬物側の置換基(ベンジル基、ジメチルアミノ基など)はそのまま残る
→ よって、正しい構造は「セリンのOがカルバメートのC=Oに結合した形」
■ 選択肢1が正しい理由
選択肢1は、
Ser-O–CO–(薬物側の置換基)
という、カルバメート系阻害薬に典型的な共有結合中間体の構造を正しく示している。
セリンのOがカルボニル炭素に結合し、 薬物側のアミノ置換基が残る形は、まさにリバスチグミンの反応機構そのもの。
■ 他の選択肢が誤りである理由(概要)
・セリンが薬物の「O」や「側鎖」に直接結合している構造 → 反応機構と不一致
・カルバメートのC=Oにセリンが結合していない → 中間体として成立しない
・薬物側の構造が不自然に変化している → 実際の反応では起こらない
■ まとめ
・リバスチグミンはAChEのセリン残基をカルバミル化する
・共有結合中間体はSer-O-CO–(薬物側置換基)
→ この構造を正しく示すのは選択肢1
