第110回薬剤師国家試験 問208 高齢者の嚥下機能低下への薬剤師の対応

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■ 正解

2、3

■ 症例のポイント

・84歳男性、認知症+高血圧+頻脈+アレルギー性鼻炎

・むせの頻度が増加 → 嚥下機能低下の可能性

・誤嚥性肺炎のリスクが高い高齢者


● 1:歯磨きを控える(誤)

誤嚥性肺炎の最大の予防は口腔ケア

歯磨きを控えると、口腔内細菌が増え、むしろ誤嚥性肺炎リスクが上昇する。

→ 完全に逆の説明で不適切。


● 2:脱水時には経口補水液ゼリーを勧める(正)

嚥下機能が低下した高齢者では、

・水分でむせる

・一気に飲むと誤嚥しやすい

といった問題がある。

ゼリータイプの経口補水液は、

・とろみがあり誤嚥しにくい

・脱水時の電解質補給ができる

ため、嚥下障害のある高齢者に適した選択肢


● 3:処方1を55℃程度のお湯で崩壊・懸濁し、とろみをつけて服用(正)

処方1:

・ビソプロロール錠

・エバスチン錠

これらは簡易懸濁法(55℃前後のお湯で崩壊)が可能な薬剤。

嚥下機能が低下した患者では、

・錠剤のまま飲むと誤嚥リスクが高い

・とろみをつけることで安全に服用できる

ため、薬剤師として適切なアドバイス。


● 4:むせたら息子の判断で処方1を中止(誤)

ビソプロロールは心疾患治療薬であり、

自己判断で中止すると危険(頻脈・血圧上昇など)。

薬剤中止は必ず医師の判断が必要。


● 5:リバスチグミンをドネペジルに変更提案(誤)

嚥下機能低下の相談に対して、

・認知症薬の種類変更を薬剤師が提案するのは不適切

・リバスチグミンは貼付剤であり、むしろ嚥下障害患者に適している

→ 問題の本質とズレている。


■ まとめ

・嚥下障害 → とろみ・ゼリーなど誤嚥しにくい形態が重要

・簡易懸濁法は高齢者ケアで頻出の実務知識

・自己判断での薬剤中止や不適切な薬剤変更提案はNG

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