第110回薬剤師国家試験 問210 ワルファリンが阻害する経路と化合物アの構造

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■ 正解

4

■ 背景:ワルファリンの作用機序

処方2の薬剤はワルファリン

ワルファリンは、ビタミンKエポキシド還元酵素(VKOR:還元酵素A)を阻害し、

ビタミンKエポキシド → ビタミンK(補酵素)

への再生を阻害する。

つまり、問題文の「化合物ア」は、 ビタミンKエポキシド(Vitamin K epoxide) を指す。

そして「補酵素イ」は、 ビタミンK(還元型ビタミンK:Vitamin K hydroquinone)


■ 化合物ア(ビタミンKエポキシド)の構造の特徴

・ナフトキノン骨格(2つの C=O)

・側鎖に不飽和結合(ビタミンKのフィチル側鎖)

・エポキシド化により、キノン部が酸化された形

→ 選択肢の中で、

「ナフトキノン骨格(2つのC=O)+長い不飽和側鎖」

を持つのは選択肢4のみ。


■ 他の選択肢が不適切な理由

1: OHが2つあるが、キノン骨格ではなく、ビタミンE様構造。

2: キノン骨格がない。ビタミンKではない。

3: OHが1つでキノンではない。ビタミンKの酸化体ではない。

5: 二重のC=Oはあるが、側鎖構造がビタミンKと一致しない。


■ まとめ

・ワルファリンは VKOR を阻害 → ビタミンKエポキシド(化合物ア)が還元されない

・化合物アは「ビタミンKエポキシド」

・ナフトキノン骨格+不飽和側鎖を持つのは選択肢4

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