第110回薬剤師国家試験 問225 RAS遺伝子の役割

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■ 正解

3(特定のがん原遺伝子に変異が存在しないこと)

■ 背景:前問(問224)のコンパニオン診断

前問で参照された検査項目はRAS遺伝子(KRAS/NRAS)

RAS はがん原遺伝子(proto-oncogene)であり、 ここに変異が入ると恒常的に活性化したがん遺伝子(oncogene)となる。

セツキシマブ(抗EGFR抗体)は、

RAS が野生型(=変異が存在しない)場合にのみ有効。

→ つまり、コンパニオン診断で確認されるのは 「RAS が変異していないこと」


■ 選択肢3が正しい理由

選択肢3:

「特定のがん原遺伝子に変異が存在しないこと」

RAS はまさに「がん原遺伝子」。 ここに変異があると、EGFR を阻害しても下流シグナルが止まらず、 セツキシマブは無効となる。

→ よって、治療前にRAS が野生型であることを確認する。


■ 他の選択肢が不適切な理由

1: がん遺伝子そのものの存在を調べる検査ではない。

2: p53 や APC などのがん抑制遺伝子とは無関係。

4: UGT1A1 など薬物代謝酵素の多型とは別の話。

5: 白血病などで重要な染色体転座とは無関係。


■ まとめ

・セツキシマブはRAS 野生型でのみ有効

・RAS はがん原遺伝子

・確認するのは「変異が存在しないこと」 → 選択肢3

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