第110回薬剤師国家試験 問246 処方薬の薬理作用の正誤判定

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■ 正解

3、5

■ 処方薬の確認

  • リスペリドン(抗精神病薬:D₂遮断)
  • スルピリド(抗精神病薬:D₂遮断)
  • ハロペリドール(抗精神病薬:D₂遮断)
  • ラメルテオン(睡眠薬:メラトニン受容体作動薬)

→ この中に「D₂部分アゴニスト」や「ベンゾジアゼピン系」は含まれない。


● 1 D₂受容体部分アゴニストでドパミン神経系を安定化(誤)

これはアリピプラゾールの特徴。

今回の処方薬(リスペリドン、スルピリド、ハロペリドール)はD₂遮断薬であり、部分アゴニストではない。


● 2 H₁・α₁受容体刺激で陰性症状改善(誤)

H₁刺激 → 鎮静、眠気 α₁刺激 → 血圧上昇

統合失調症の治療とは無関係。 むしろ抗精神病薬はH₁・α₁遮断による副作用(眠気、起立性低血圧)が問題になる。


● 3 D₂受容体遮断で陽性症状改善(正)

統合失調症の陽性症状(幻覚・妄想)は、 中脳辺縁系のドパミン過活動が原因。

リスペリドン、スルピリド、ハロペリドールはD₂遮断により陽性症状を改善する。


● 4 GABAA受容体ベンゾジアゼピン部位に結合して睡眠誘発(誤)

これはベンゾジアゼピン系睡眠薬(トリアゾラム、フルニトラゼパムなど)の作用。

今回の処方薬の睡眠薬はラメルテオンであり、 GABAではなくメラトニン受容体作動薬


● 5 メラトニンMT₁・MT₂受容体刺激で睡眠-覚醒リズム正常化(正)

ラメルテオンの作用機序そのもの。

・MT₁刺激 → 入眠促進 ・MT₂刺激 → 概日リズム調整

→ 非ベンゾジアゼピン系で依存性が少ない。


■ まとめ

  • D₂遮断 → 陽性症状改善(3 正)
  • ラメルテオン → MT₁/MT₂作動薬(5 正)
  • 部分アゴニスト(1)、H₁/α₁刺激(2)、BZ系作用(4)は処方薬に該当しない

→ 正解は3 と 5

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