第110回薬剤師国家試験 問254 ジソピラミドとソタロールに共通する作用機序

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■ 正解

3(電位依存性 K⁺チャネル遮断)


■ 症例のポイント

この患者に使用された抗不整脈薬:

  • ジソピラミド(クラス Ia)
  • ソタロール(クラス III)

一見すると分類が異なるが、両者に共通する作用が存在する。


■ 各薬剤の作用機序

● ジソピラミド(クラス Ia)

  • 主作用:Na⁺チャネル遮断(活動電位立ち上がり抑制)
  • 副次作用:K⁺チャネル遮断 → 再分極遅延 → QT延長

→ クラス Ia は Na⁺遮断に加えてK⁺チャネル遮断作用を併せ持つのが特徴。


● ソタロール(クラス III)

  • 主作用:K⁺チャネル遮断(再分極遅延 → QT延長)
  • β遮断作用も併せ持つ(L体)

→ クラス III の代表的作用はK⁺チャネル遮断


■ 共通点は「K⁺チャネル遮断」

ジソピラミド:Na⁺遮断が主だが、K⁺遮断作用もある ソタロール:K⁺遮断が主作用

→ 両者とも再分極を遅延させ、QT延長を引き起こす可能性がある。

この症例で心電図異常(おそらく torsades de pointes を示唆)が出たのも、 共通の K⁺チャネル遮断作用による QT延長が背景にあると考えられる。


■ 選択肢の検討

1 Na⁺チャネル遮断 → ジソピラミドにはあるが、ソタロールにはない。

2 Ca²⁺チャネル遮断 → どちらにも主作用としてはない。

3 K⁺チャネル遮断(正) → 両薬剤に共通。

4 β受容体遮断 → ソタロールにはあるが、ジソピラミドにはない。

5 M₂受容体遮断 → 該当なし。


■ まとめ

  • ジソピラミド(Ia)とソタロール(III)は分類は異なるが、K⁺チャネル遮断作用を共有
  • 共通作用 → 再分極遅延 → QT延長 → TdPリスク
  • よって正解は3

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