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■ 正解
3(電位依存性 K⁺チャネル遮断)
■ 症例のポイント
この患者に使用された抗不整脈薬:
- ジソピラミド(クラス Ia)
- ソタロール(クラス III)
一見すると分類が異なるが、両者に共通する作用が存在する。
■ 各薬剤の作用機序
● ジソピラミド(クラス Ia)
- 主作用:Na⁺チャネル遮断(活動電位立ち上がり抑制)
- 副次作用:K⁺チャネル遮断 → 再分極遅延 → QT延長
→ クラス Ia は Na⁺遮断に加えてK⁺チャネル遮断作用を併せ持つのが特徴。
● ソタロール(クラス III)
- 主作用:K⁺チャネル遮断(再分極遅延 → QT延長)
- β遮断作用も併せ持つ(L体)
→ クラス III の代表的作用はK⁺チャネル遮断。
■ 共通点は「K⁺チャネル遮断」
ジソピラミド:Na⁺遮断が主だが、K⁺遮断作用もある ソタロール:K⁺遮断が主作用
→ 両者とも再分極を遅延させ、QT延長を引き起こす可能性がある。
この症例で心電図異常(おそらく torsades de pointes を示唆)が出たのも、 共通の K⁺チャネル遮断作用による QT延長が背景にあると考えられる。
■ 選択肢の検討
1 Na⁺チャネル遮断 → ジソピラミドにはあるが、ソタロールにはない。
2 Ca²⁺チャネル遮断 → どちらにも主作用としてはない。
3 K⁺チャネル遮断(正) → 両薬剤に共通。
4 β受容体遮断 → ソタロールにはあるが、ジソピラミドにはない。
5 M₂受容体遮断 → 該当なし。
■ まとめ
- ジソピラミド(Ia)とソタロール(III)は分類は異なるが、K⁺チャネル遮断作用を共有
- 共通作用 → 再分極遅延 → QT延長 → TdPリスク
- よって正解は3
