第110回薬剤師国家試験 問263 糖尿病治療薬の作用機序の正誤判定

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■ 正解

2、5


■ 処方薬の整理(処方1〜4)

  • メトホルミン(処方1)
  • グリメピリド(処方2)
  • シタグリプチン(処方3 → 4で中止)
  • ダパグリフロジン(処方3・4)
  • エナラプリル(処方3・4)
  • セマグルチド(処方4)

→ この中で作用機序として問われるのは、 DPP-4阻害薬(シタグリプチン)メトホルミン


● 1 GLP-1受容体刺激でインスリン・グルカゴン分泌促進(誤)

GLP-1受容体作動薬(例:セマグルチド)は、

  • インスリン分泌:促進
  • グルカゴン分泌:抑制

→ 「グルカゴン分泌を促進」は逆なので誤り。


● 2 DPP-4阻害 → インクレチン分解抑制(正)

シタグリプチン(処方3)は DPP-4阻害薬。

DPP-4阻害 → GLP-1・GIP の分解抑制 → インスリン分泌促進・グルカゴン抑制

→ 正しい。


● 3 ACE阻害 → Ang I 生成抑制(誤)

ACE阻害薬(エナラプリル)は、

Ang I → Ang II への変換を阻害する薬。

→ Ang I の「生成」を抑制するわけではない。

(生成はレニンによる)


● 4 ミトコンドリア複合体I阻害 → 血糖依存的インスリン分泌促進(誤)

複合体I阻害はメトホルミンの作用だが、 インスリン分泌を促進するわけではない。

主作用は:

  • 肝糖新生抑制
  • 末梢でのインスリン感受性改善

→ 記述が誤り。


● 5 AMPK活性化 → 肝糖新生抑制(正)

メトホルミンの主要作用の1つ。

  • AMPK活性化 → 肝糖新生抑制
  • 末梢での糖取り込み促進

→ 正しい。


■ まとめ

  • DPP-4阻害薬(シタグリプチン) → インクレチン分解抑制(2 正)
  • メトホルミン → AMPK活性化 → 肝糖新生抑制(5 正)
  • GLP-1RA の作用を誤って記述(1 誤)
  • ACE阻害薬の作用を誤記(3 誤)
  • 複合体I阻害の効果を誤記(4 誤)

→ 正解は2 と 5

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