第110回薬剤師国家試験 問295 妊娠高血圧に使用可能な降圧薬

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■ 正解

1、5(アテノロール、ニフェジピン)

■ 背景:妊娠25週、血圧 154/112 mmHg → 妊娠高血圧腎症(疑い)

妊娠中の降圧薬選択では、胎児への安全性が最重要。

特に以下は禁忌

  • ACE阻害薬(エナラプリルなど)
  • ARB(バルサルタンなど)
  • ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(エサキセレノンなど)

→ 妊娠中は胎児腎障害・羊水過少など重大なリスクがある。


● 1:アテノロール(正)

β1選択的遮断薬で、妊娠中に使用可能。

ただし、胎児発育遅延の報告があるため、必要最小限の使用が原則。

妊娠高血圧の治療薬としては選択肢に入る。


● 2:エナラプリル(ACE阻害薬)(誤)

妊娠中は禁忌

胎児腎障害、羊水過少、頭蓋骨形成不全など重篤な胎児毒性がある。


● 3:エサキセレノン(MRA)(誤)

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬は、妊娠中の安全性が確立していない。

→ 妊娠中は使用不可


● 4:バルサルタン(ARB)(誤)

ACE阻害薬と同様、ARB も妊娠中は禁忌

胎児腎障害・羊水過少などのリスクが高い。


● 5:ニフェジピン(正)

ジヒドロピリジン系 Ca拮抗薬で、妊娠中に広く使用される。

・妊娠高血圧腎症の第一選択薬の一つ
・胎児への安全性も比較的高い

→ 本症例でも使用可能。


■ まとめ

・妊娠中に禁忌:ACE阻害薬(2)、ARB(4)、MRA(3)

・使用可能:β遮断薬(アテノロール:1)、Ca拮抗薬(ニフェジピン:5)

→ 正解は1 と 5

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