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■ 正解
2、5
■ 背景:この患者の病態
・MCV低値(小球性)
・MCH、MCHC低値
・フェリチン著明低下
・TIBC上昇
→ 典型的な鉄欠乏性貧血。
鉄欠乏では、貯蔵鉄(フェリチン)低下 → 血清鉄低下 → TIBC上昇という変化が起こる。
● 1:UIBCは基準値より低い(誤)
UIBC(不飽和鉄結合能)は、TIBC − 血清鉄で求められる。
鉄欠乏では、
・TIBC ↑
・血清鉄 ↓
となるため、UIBCは基準値より高くなる。
→「低い」は誤り。
● 2:フェリチン低値 → 貯蔵鉄不足(正)
フェリチンは貯蔵鉄の指標。
本症例では 4.2 ng/mL と著明に低下しており、貯蔵鉄が枯渇している。
→ 正しい。
● 3:トランスフェリン濃度は基準値より低い(誤)
鉄欠乏では、鉄を運ぼうとしてトランスフェリンが増加する。
→「低い」は誤り。
● 4:鉄剤は3価鉄として吸収される(誤)
経口鉄剤は腸管で2価鉄(Fe²⁺)に還元されて吸収される。
3価鉄(Fe³⁺)のままでは吸収されにくい。
→ 説明として誤り。
● 5:まず血清鉄が増え、遅れて貯蔵鉄が増える(正)
鉄剤を服用すると、
1)まず血清鉄が上昇
2)その後、余剰分がフェリチン(貯蔵鉄)として蓄えられる
という順序で改善する。
→ 正しい。
■ まとめ
・鉄欠乏性貧血では、フェリチン低下 → 貯蔵鉄不足(2:正)
・鉄剤服用後は、血清鉄 → 貯蔵鉄の順に改善(5:正)
・UIBCは上昇(1:誤)
・トランスフェリンは増加(3:誤)
・鉄は2価で吸収(4:誤)
