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■ 正解
2、5
■ 背景:検査値から読み取れること
・Hb 9.0 g/dL(低値)
・MCV 76.7 fL(小球性)
・MCH、MCHC 低値
・フェリチン 4.2 ng/mL(著明な低下)
・TIBC 上昇
→ 典型的な鉄欠乏性貧血の所見。
処方はクエン酸第一鉄ナトリウムであり、鉄補充療法が適切に行われている。
● 1:巨赤芽球性貧血である(誤)
巨赤芽球性貧血は、MCV が上昇(大球性)するのが特徴。
本症例は MCV 低値であり、鉄欠乏性貧血に一致。
● 2:便が黒くなるため事前説明が必要(正)
鉄剤の服用により、便が黒色化することがある。
これは鉄が酸化されるためであり、異常ではない。
→ 不安を避けるため、事前説明が必須。
● 3:頻度の高い副作用に血栓塞栓症(誤)
鉄剤の主な副作用は、
・悪心
・便秘
・腹部不快感
などの消化器症状。
血栓塞栓症は鉄剤の副作用ではない。
● 4:血清鉄が改善したら速やかに中止(誤)
鉄欠乏性貧血では、血清鉄が改善しても貯蔵鉄(フェリチン)が回復するまで治療を継続する必要がある。
通常、Hb が正常化してもさらに 1〜3 か月継続する。
● 5:食後服用は悪心・嘔吐を軽減するため(正)
鉄剤は胃部不快感・悪心を起こしやすい。
そのため、食後服用とすることで副作用を軽減している。
■ まとめ
・本症例は典型的な鉄欠乏性貧血
・鉄剤で便が黒くなる → 説明が必要(2:正)
・食後服用は消化器症状軽減のため(5:正)
・巨赤芽球性貧血ではない(1:誤)
・血栓塞栓症は鉄剤の副作用ではない(3:誤)
・血清鉄改善後も治療継続が必要(4:誤)
