第110回薬剤師国家試験 問279 インスリンデテミル(持効型)の持効性機構

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■ 正解

4(脂肪酸結合 → アルブミン結合 → 持効化)


■ 処方1:インスリンデテミルの特徴

インスリンデテミル(レベミル®)は、 持効型(長時間作用型)インスリン

持効性を示す最大の理由は、

インスリン分子に脂肪酸(ミリスチン酸)を結合させている

という構造上の工夫にある。

これにより、

  • 皮下組織で自己会合(ヘキサマー形成)
  • 血中ではアルブミンと可逆的に結合

→ 遊離型インスリンがゆっくりと放出される。

これが「持効性」の本質。


● 選択肢の検討

● 1 結晶化による溶解性低下(誤)

これはNPHインスリン(プロタミン結合)などの特徴。

● 2 安定した可溶性マルチヘキサマー形成(誤)

これはインスリングラルギン(ランタス)の特徴ではない。

デテミルはヘキサマー形成もするが、 持効性の主因はアルブミン結合

● 3 等電点改変 → 微細沈殿形成(誤)

これはインスリングラルギン(ランタス)の作用機構。

pH4 の酸性溶液 → 生理的pHで沈殿 → 徐放。

● 4 脂肪酸結合 → アルブミン複合体形成(正)

インスリンデテミルの持効性の本質。

脂肪酸修飾により、

  • 皮下で自己会合
  • 血中でアルブミン結合

→ ゆっくりと遊離し、24時間近い作用を示す。

● 5 プロタミンとの複合体(誤)

これはNPHインスリンの特徴。


■ まとめ

  • インスリンデテミルは脂肪酸修飾 → アルブミン結合で持効化
  • グラルギンは沈殿形成、NPHはプロタミン結合
  • 選択肢4が唯一デテミルの機構を正しく説明

→ 正解は4

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