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■ 正解
2、4
■ 症例の核心:スタチン関連筋障害(SAMS)+ FH(家族性高コレステロール血症)疑い
この患者は、
- LDL-C 262 mg/dL(著明高値)
- 皮膚結節性黄色腫、アキレス腱肥厚 → FH を強く示唆
- ロスバスタチン服用後に筋肉痛・脱力
- CK 4,215 IU/L → 横紋筋融解症レベル
→ 明らかにスタチン中止が必要な SAMS。
したがって、スタチン以外の LDL 低下薬が適切。
● 1 ピタバスタチン(誤)
スタチンであり、SAMS の既往がある患者には不適切。
→ スタチン変更ではなくスタチン中止が必要。
● 2 エゼチミブ(正)
小腸コレステロール吸収阻害薬。
- スタチン不耐容患者に使用可能
- LDL-C を 15〜20%低下
- FH にも有効
→ スタチン中止後の第一選択肢として適切。
● 3 ペマフィブラート(誤)
フィブラート系であり、
- 主に TG(中性脂肪)低下
- LDL-C 低下作用は弱い
→ FH の LDL 管理には不十分。
● 4 エボロクマブ(PCSK9阻害薬)(正)
FH の LDL-C 低下に最も強力な薬剤の一つ。
- LDL-C を 50〜60%低下
- スタチン不耐容患者にも使用可能
- 家族性高コレステロール血症に適応
→ 本症例に極めて適切。
● 5 イコサペント酸エチル(誤)
EPA 製剤であり、
- 中性脂肪低下
- 心血管イベント抑制
は期待できるが、
LDL-C はほとんど低下しない。
→ FH の治療薬としては不適切。
■ まとめ
- スタチン関連筋障害(SAMS) → スタチン中止が必須
- FH の LDL 管理には強力な LDL 低下薬が必要
- エゼチミブ(2)と PCSK9阻害薬(4)が適切
- スタチン再投与(1)は危険
- フィブラート(3)・EPA(5)は LDL 低下が不十分
→ 正解は2 と 4
