第110回薬剤師国家試験 問249 クロミプラミン/メチルフェニデートの作用機序

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■ 正解

4、5

■ 背景:処方薬の位置づけ

本問では、ナルコレプシー治療中の患者に対して追加された薬剤(処方2:クロミプラミン、処方3:メチルフェニデート)の作用機序を問う。

・クロミプラミン:三環系抗うつ薬(TCA)
・メチルフェニデート:中枢刺激薬(向精神薬)

この2剤の作用機序を正しく理解しているかがポイント。


● 1:GABA・ヒスタミン遊離促進(誤)

GABAやヒスタミンの遊離促進は、クロミプラミン・メチルフェニデートの作用ではない。


● 2:アデノシンA₁・A₂ₐ受容体遮断(誤)

これはカフェインの作用機序。

本問の薬剤とは無関係。


● 3:非特異的ホスホジエステラーゼ阻害(誤)

これはテオフィリンなどキサンチン誘導体の作用。


● 4:ドパミン・ノルアドレナリン再取り込み阻害(正)

メチルフェニデートは、

・ドパミン再取り込み阻害
・ノルアドレナリン再取り込み阻害

により中枢刺激作用を示す。

ナルコレプシーの眠気改善に有効。


● 5:セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害(正)

クロミプラミンは三環系抗うつ薬で、

・セロトニン再取り込み阻害(強い)
・ノルアドレナリン再取り込み阻害

を示す。

ナルコレプシーの情動脱力発作(カタプレキシー)改善に用いられる。


■ まとめ

・メチルフェニデート → DA/NA再取り込み阻害(4:正)

・クロミプラミン → 5-HT/NA再取り込み阻害(5:正)

・その他の選択肢は別薬の作用機序(誤)

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