第110回薬剤師国家試験 問250 潰瘍性大腸炎の新規作用機序薬

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■ 正解

1、5

■ 背景:既存治療で寛解維持困難 → 新規作用機序薬を検討

この患者は、以下の治療をすでに使用済み:

・メサラジン(5-ASA)
・副腎皮質ステロイド
・タクロリムス(カルシニューリン阻害)
・アザチオプリン(プリン代謝阻害)
・アダリムマブ(抗TNF-α抗体)

→ これらとは異なる作用機序の薬剤が求められる。


● 1:IL-12/23 の p40 サブユニットに結合(正)

これはウステキヌマブ(抗IL-12/23抗体)の作用機序。

・p40サブユニットに特異的に結合
・Th1/Th17 経路を抑制

→ 既存治療と作用機序が異なるため、候補として適切。


● 2:TNF-αに結合(誤)

これはアダリムマブなどの抗TNF-α抗体の作用。

すでに使用済みで効果不十分のため、適切ではない。


● 3:カルシニューリン阻害(誤)

これはタクロリムスの作用。

すでに使用済み。


● 4:プリン塩基合成阻害(誤)

これはアザチオプリンの作用。

こちらも使用済み。


● 5:JAK阻害(正)

これはトファシチニブ(JAK阻害薬)の作用機序。

・JAK-STAT経路を阻害
・サイトカインシグナルを抑制

→ 既存治療と異なる作用機序で、難治例に使用される。


■ まとめ

・既存治療(抗TNF、タクロリムス、アザチオプリン)とは異なる作用機序が必要

・抗IL-12/23抗体(1)と JAK阻害薬(5)が適切

・2, 3, 4 はすでに使用済みの作用機序

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