


解答・解説を見る
■ 正解
2、3
■ 処方1:フェンタニルクエン酸塩テープ(1日用)
フェンタニルテープは経皮吸収型オピオイドで、 皮膚から持続的にフェンタニルを吸収させる製剤。
断面図より、
- マトリックス型(薬物含有層)
- 背体+支持体+ライナー構造
であることが分かる。
● 1 0次放出(誤)
フェンタニルテープはマトリックス型であり、 0次放出(一定速度放出)を保証するのはリザーバー型。
→ マトリックス型は厳密な0次放出ではない。
● 2 1枚あたりの有効成分量はフェンタニル換算で2.55 mg(正)
フェンタニルクエン酸塩テープ4 mg(塩としての量) → フェンタニル換算量は:
4 mg ÷ 塩係数1.57 ≒ 2.55 mg
→ 添付文書に基づく正しい計算。
● 3 貼付部位の温度上昇で吸収量増大(正)
経皮吸収型製剤は、
- 皮膚血流増加
- 拡散速度上昇
により吸収量が増える。
→ フェンタニルテープは温熱療法・入浴・発熱で吸収増大が知られており、 過量投与のリスクがある。
■ 処方3:ヒドロモルフォン塩酸塩徐放錠24 mg
ヒドロモルフォン徐放錠は、
- 素錠型の徐放錠(マトリックス型)
- 添加物:HPC、HPMCAS など
→ リザーバー型ではない。
● 4 シングルユニット型のリザーバー型製剤(誤)
ヒドロモルフォン徐放錠はマトリックス型の素錠であり、 リザーバー型ではない。
● 5 処方1剥離直後に服用(誤)
フェンタニルテープは剥離後も血中濃度が長時間持続する。
→ 剥離直後に強力なオピオイド(ヒドロモルフォン)を投与すると 過量投与の危険がある。
通常は、 フェンタニル血中濃度が低下するタイミング(12〜24時間後)に 徐放オピオイドへ切り替える。
■ まとめ
- フェンタニル換算量の計算 → 2 正
- 温度上昇で吸収増大 → 3 正
- 0次放出ではない(1 誤)
- ヒドロモルフォン徐放錠はマトリックス型(4 誤)
- 剥離直後の切替は危険(5 誤)
→ 正解は2 と 3
