第110回薬剤師国家試験 問276 フェンタニルテープ/ヒドロモルフォン徐放錠の製剤特性

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■ 正解

2、3


■ 処方1:フェンタニルクエン酸塩テープ(1日用)

フェンタニルテープは経皮吸収型オピオイドで、 皮膚から持続的にフェンタニルを吸収させる製剤。

断面図より、

  • マトリックス型(薬物含有層)
  • 背体+支持体+ライナー構造

であることが分かる。


● 1 0次放出(誤)

フェンタニルテープはマトリックス型であり、 0次放出(一定速度放出)を保証するのはリザーバー型

→ マトリックス型は厳密な0次放出ではない。


● 2 1枚あたりの有効成分量はフェンタニル換算で2.55 mg(正)

フェンタニルクエン酸塩テープ4 mg(塩としての量) → フェンタニル換算量は:

4 mg ÷ 塩係数1.57 ≒ 2.55 mg

→ 添付文書に基づく正しい計算。


● 3 貼付部位の温度上昇で吸収量増大(正)

経皮吸収型製剤は、

  • 皮膚血流増加
  • 拡散速度上昇

により吸収量が増える。

→ フェンタニルテープは温熱療法・入浴・発熱で吸収増大が知られており、 過量投与のリスクがある。


■ 処方3:ヒドロモルフォン塩酸塩徐放錠24 mg

ヒドロモルフォン徐放錠は、

  • 素錠型の徐放錠(マトリックス型)
  • 添加物:HPC、HPMCAS など

→ リザーバー型ではない。


● 4 シングルユニット型のリザーバー型製剤(誤)

ヒドロモルフォン徐放錠はマトリックス型の素錠であり、 リザーバー型ではない。


● 5 処方1剥離直後に服用(誤)

フェンタニルテープは剥離後も血中濃度が長時間持続する。

→ 剥離直後に強力なオピオイド(ヒドロモルフォン)を投与すると 過量投与の危険がある。

通常は、 フェンタニル血中濃度が低下するタイミング(12〜24時間後)に 徐放オピオイドへ切り替える。


■ まとめ

  • フェンタニル換算量の計算 → 2 正
  • 温度上昇で吸収増大 → 3 正
  • 0次放出ではない(1 誤)
  • ヒドロモルフォン徐放錠はマトリックス型(4 誤)
  • 剥離直後の切替は危険(5 誤)

→ 正解は2 と 3

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