第110回薬剤師国家試験 問299 スタチン関連筋障害(SAMS)発症時の適切な治療薬選択

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■ 正解

2、4


■ 症例の核心:スタチン関連筋障害(SAMS)+ FH(家族性高コレステロール血症)疑い

この患者は、

  • LDL-C 262 mg/dL(著明高値)
  • 皮膚結節性黄色腫、アキレス腱肥厚 → FH を強く示唆
  • ロスバスタチン服用後に筋肉痛・脱力
  • CK 4,215 IU/L → 横紋筋融解症レベル

→ 明らかにスタチン中止が必要な SAMS。

したがって、スタチン以外の LDL 低下薬が適切。


● 1 ピタバスタチン(誤)

スタチンであり、SAMS の既往がある患者には不適切。

→ スタチン変更ではなくスタチン中止が必要。


● 2 エゼチミブ(正)

小腸コレステロール吸収阻害薬。

  • スタチン不耐容患者に使用可能
  • LDL-C を 15〜20%低下
  • FH にも有効

→ スタチン中止後の第一選択肢として適切。


● 3 ペマフィブラート(誤)

フィブラート系であり、

  • 主に TG(中性脂肪)低下
  • LDL-C 低下作用は弱い

→ FH の LDL 管理には不十分。


● 4 エボロクマブ(PCSK9阻害薬)(正)

FH の LDL-C 低下に最も強力な薬剤の一つ。

  • LDL-C を 50〜60%低下
  • スタチン不耐容患者にも使用可能
  • 家族性高コレステロール血症に適応

→ 本症例に極めて適切。


● 5 イコサペント酸エチル(誤)

EPA 製剤であり、

  • 中性脂肪低下
  • 心血管イベント抑制

は期待できるが、

LDL-C はほとんど低下しない

→ FH の治療薬としては不適切。


■ まとめ

  • スタチン関連筋障害(SAMS) → スタチン中止が必須
  • FH の LDL 管理には強力な LDL 低下薬が必要
  • エゼチミブ(2)と PCSK9阻害薬(4)が適切
  • スタチン再投与(1)は危険
  • フィブラート(3)・EPA(5)は LDL 低下が不十分

→ 正解は2 と 4

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