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■ 正解
2、4
■ 背景:本症例のポイント
・川崎病 → 冠動脈瘤・血栓形成のリスク
・IVIG(大量免疫グロブリン)+アスピリンで治療
・冠動脈径は改善傾向(4.1 → 3.8 mm)
・退院後もアスピリン継続処方
→ 退院後は血栓予防とアスピリンの安全使用が最重要。
● 1:退院後も免疫グロブリン静注を定期的に実施(誤)
IVIGは入院中に1回または数回投与する治療であり、 退院後に定期的に行うものではない。
● 2:アスピリンは血栓予防のため継続が重要(正)
川崎病後の冠動脈病変の血栓予防として、 低用量アスピリンの継続は必須。
→ 家族に確実な服薬の重要性を伝える必要がある。
● 3:アスピリンは入院中と同じ用量で服用(誤)
川崎病では、
- 急性期:抗炎症目的で中等量〜高用量
- 解熱後:血栓予防目的で低用量に減量
→ 退院後は低用量アスピリンとなるため、入院中と同じではない。
● 4:アスピリン服用中にインフルエンザと診断されたら医師へ連絡(正)
アスピリン服用中の小児がインフルエンザや水痘に罹患すると、
ライ症候群のリスクがある。
→ 速やかに主治医へ連絡するよう指導するのは適切。
● 5:麻しん・風しんワクチンはすぐ接種してよい(誤)
IVIG投与後は、
生ワクチン(麻しん・風しんなど)は一定期間接種できない。
理由:免疫グロブリンがワクチンの効果を妨げるため。
→ 通常は2〜3か月以上の間隔を空ける必要がある。
■ まとめ
・アスピリン継続は血栓予防のため必須(2:正)
・インフルエンザ罹患時はライ症候群リスク → 医師へ連絡(4:正)
・IVIG後は生ワクチン接種不可(5:誤)
・アスピリンは退院後は低用量に変更(3:誤)
・IVIGは退院後に定期投与しない(1:誤)