第110回薬剤師国家試験 問316 メチルフェニデート徐放錠(ADHD)の服薬指導ポイント

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■ 正解

1、3


■ 症例のポイント

10歳男児、ADHD と診断。 処方:メチルフェニデート塩酸塩徐放錠(18 mg)

メチルフェニデート徐放錠は、 コンサータ®(OROS製剤)に代表される中枢刺激薬。

→ 徐放性を保つための服薬方法、 → 食欲低下などの副作用説明が重要。


● 1 かまずに服用する(正)

メチルフェニデート徐放錠は、 特殊な徐放機構(OROS)を持つ。

  • かむ・割る → 徐放性が失われる
  • 急激な血中濃度上昇 → 副作用リスク増大

→ 必ず丸のみで服用する。

※ 小児で飲みにくい場合は、医師と相談し剤形変更を検討。


● 2 便に薬が見えたら吸収されていない可能性(誤)

OROS製剤は、

  • 外殻(殻)が便中に排泄される

ため、便の中に錠剤のようなものが見えるのは正常。

→ 「吸収されていない」わけではない。

→ 誤り。


● 3 食欲低下が起こることがある(正)

メチルフェニデートの代表的副作用:

  • 食欲低下
  • 体重減少
  • 不眠
  • 腹痛

特に小児では体重減少が問題となるため、 症状が強い場合は必ず相談するよう指導する。

→ 正しい。


● 4 飲み忘れに気付いたらいつでも服用(誤)

メチルフェニデート徐放錠は、

  • 朝1回投与
  • 夕方以降の服用 → 不眠の原因

→ 飲み忘れた場合はその日の服用はスキップ

→ 「いつでも服用」は誤り。


● 5 用法・用量を守れば依存性は出ない(誤)

メチルフェニデートは、

  • 依存性の可能性がある中枢刺激薬

適正使用でリスクは低いが、 「依存性は出現しない」と断言するのは誤り。

→ 誤り。


■ まとめ

  • 徐放錠はかまずに服用(1 正)
  • 便中の外殻は正常(2 誤)
  • 食欲低下は重要な副作用(3 正)
  • 飲み忘れ時はスキップ(4 誤)
  • 依存性リスクはゼロではない(5 誤)

→ 正解は1 と 3

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