第111回薬剤師国家試験 問3 アレニウスプロットと反応速度定数

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■ 正解

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■ 解説

アレニウスの式は、温度と反応速度定数 k の関係を示す基本式であり、薬物の分解反応、安定性評価、加速試験の解析に必ず用いられる。
温度依存性を理解することは、薬物の保存条件設定や有効期限の推定に直結する。

アレニウスの式:
k = A · exp(−Ea / (R T))

両辺の自然対数をとると、次の直線式になる。

ln k = −Ea/R · (1/T) + ln A

この式は、ln k(縦軸)と 1/T(横軸)をプロットすると直線になることを示している。 さらに、活性化エネルギー Ea は正の値であるため、傾き −Ea/R は必ず負になる。

■ 重要ポイント

  • 直線になる → アレニウス式に従う反応
  • 傾きは負 → 温度が上がるほど反応速度定数 k は増加する
  • 1/T が増える(温度が下がる)と ln k は減少する → 右下がりの直線になる

したがって、選択肢の中で「右下がりの直線」を示すグラフが正しい。

■ 各選択肢の検討

● 1:右下がりの直線(正)

アレニウス式の線形関係を正しく反映している。 活性化エネルギーが正である限り、この形になる。

● 2:右上がりの直線(誤)

傾きが正になるには Ea が負である必要があるが、通常の化学反応ではあり得ない。 温度上昇で反応が遅くなるという矛盾した挙動になる。

● 3:水平線(誤)

ln k が温度に依存しないことを意味する。 温度依存性が全くない反応は現実的ではない。

● 4:上に凸の曲線(誤)

複数の反応経路が競合する場合などに見られるが、アレニウス式の直線性とは一致しない。

● 5:下に凸の曲線(誤)

これも直線ではなく、アレニウス式の線形関係を満たさない。

■ まとめ

  • ln k と 1/T のプロットは直線になる。
  • 活性化エネルギーが正なので、傾きは必ず負
  • 正しいグラフは右下がりの直線(選択肢1)

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