第111回薬剤師国家試験 問22 カタラーゼの活性中心を構成する金属元素

問 22 生体内の活性酸素種を消去する、ヒトのカタラーゼの活性中心を構成する金属
元素はどれか。1つ選べ。
1 モリブデン
2 亜鉛
3 銅
4 セレン
5 鉄

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■ 正解

5(鉄)

■ 解説

カタラーゼ(catalase)は、過酸化水素(H2O2)を水と酸素に分解する酵素で、 生体の抗酸化防御において中心的役割を果たす。

その活性中心にはヘム鉄(Fe)が存在し、 Fe の酸化還元反応を利用して H2O2 を迅速に分解する。

反応式は以下の通り:

2 H2O2 → 2 H2O + O2

カタラーゼは特に肝臓・赤血球に多く存在し、 活性酸素種(ROS)による細胞障害を防ぐ重要な酵素である。

■ 各選択肢の検討

● 1:モリブデン(誤)

キサンチンオキシダーゼなどの補因子。カタラーゼとは無関係。

● 2:亜鉛(誤)

アルコール脱水素酵素などの補因子。カタラーゼの活性中心ではない。

● 3:銅(誤)

スーパーオキシドディスムターゼ(Cu/Zn-SOD)などに含まれる。 カタラーゼは銅酵素ではない。

● 4:セレン(誤)

グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の活性中心。 H2O2分解に関与するが、カタラーゼとは別の酵素。

● 5:鉄(正)

カタラーゼの活性中心はヘム鉄(Fe)。 Fe の酸化還元を利用して H2O2 を分解する。

■ まとめ

  • カタラーゼはヘム鉄(Fe)を活性中心にもつ。
  • H2O2 を水と酸素に分解し、抗酸化防御に重要。
  • したがって正解は選択肢 5

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