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■ 正解
2、3
■ 症例のポイント
・84歳男性、認知症+高血圧+頻脈+アレルギー性鼻炎
・むせの頻度が増加 → 嚥下機能低下の可能性
・誤嚥性肺炎のリスクが高い高齢者
● 1:歯磨きを控える(誤)
誤嚥性肺炎の最大の予防は口腔ケア。
歯磨きを控えると、口腔内細菌が増え、むしろ誤嚥性肺炎リスクが上昇する。
→ 完全に逆の説明で不適切。
● 2:脱水時には経口補水液ゼリーを勧める(正)
嚥下機能が低下した高齢者では、
・水分でむせる
・一気に飲むと誤嚥しやすい
といった問題がある。
ゼリータイプの経口補水液は、
・とろみがあり誤嚥しにくい
・脱水時の電解質補給ができる
ため、嚥下障害のある高齢者に適した選択肢。
● 3:処方1を55℃程度のお湯で崩壊・懸濁し、とろみをつけて服用(正)
処方1:
・ビソプロロール錠
・エバスチン錠
これらは簡易懸濁法(55℃前後のお湯で崩壊)が可能な薬剤。
嚥下機能が低下した患者では、
・錠剤のまま飲むと誤嚥リスクが高い
・とろみをつけることで安全に服用できる
ため、薬剤師として適切なアドバイス。
● 4:むせたら息子の判断で処方1を中止(誤)
ビソプロロールは心疾患治療薬であり、
自己判断で中止すると危険(頻脈・血圧上昇など)。
薬剤中止は必ず医師の判断が必要。
● 5:リバスチグミンをドネペジルに変更提案(誤)
嚥下機能低下の相談に対して、
・認知症薬の種類変更を薬剤師が提案するのは不適切
・リバスチグミンは貼付剤であり、むしろ嚥下障害患者に適している
→ 問題の本質とズレている。
■ まとめ
・嚥下障害 → とろみ・ゼリーなど誤嚥しにくい形態が重要
・簡易懸濁法は高齢者ケアで頻出の実務知識
・自己判断での薬剤中止や不適切な薬剤変更提案はNG
