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■ 正解
2、4
■ 背景:ABVD療法の構成
・A:ドキソルビシン(アントラサイクリン)
・B:ブレオマイシン(抗腫瘍性抗生物質)
・V:ビンブラスチン(植物アルカロイド)
・D:ダカルバジン(アルキル化剤)
それぞれに特有の毒性・調製上の注意があるため、薬剤師は治療前に必ず確認する必要がある。
● 1:ドキソルビシンは生食と混和不可(誤)
ドキソルビシンは塩化物イオンで分解するという事実はない。
実際には、生理食塩液での希釈投与が可能。
● 2:ブレオマイシンは累積投与量で肺毒性に注意(正)
ブレオマイシンの最大の有害事象は肺線維症。
特に、
・高齢者
・腎機能低下
・高濃度酸素投与
・累積投与量の増加
でリスクが上昇する。
→ 治療中は肺機能(SpO₂、呼吸苦、画像)のモニタリングが必須。
● 3:ビンブラスチンは血管外漏出しても継続(誤)
ビンブラスチンは壊死性(vesicant)。
血管外漏出すると重度の組織壊死を起こすため、
・投与中止
・漏出部位の処置
が必要。
→「継続してよい」は完全に誤り。
● 4:ダカルバジンは光分解し血管痛の原因 → 遮光が必要(正)
ダカルバジンは光に不安定で、光分解により刺激性物質が生成し、
強い血管痛を引き起こす。
そのため、
・点滴バッグ
・輸液ライン
・三方活栓
など経路全体を遮光する必要がある。
● 5:ABVD療法は軽度催吐性(誤)
ABVD療法は中等度〜高度催吐性リスク。
ドンペリドン頓用では不十分で、
・5-HT₃拮抗薬
・デキサメタゾン
などの予防的制吐療法が必要。
■ まとめ
・ブレオマイシン → 累積量と肺毒性に注意(2:正)
・ダカルバジン → 光分解で血管痛 → 遮光必須(4:正)
・ビンブラスチンは壊死性、ドキソルビシンは生食OK、ABVDは中〜高度催吐性
