第110回薬剤師国家試験 問235 エナラプリル+メトホルミン開始時の指導内容

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■ 正解

5(バリウム造影剤を用いる検査は受けないでください)

■ 背景:処方薬の確認

処方1:エナラプリル(ACE阻害薬) 処方2:メトホルミン(ビグアナイド系)

→ どちらも生活習慣病治療の初期薬として妥当。

薬剤師は、これらの薬の重大な副作用・注意点を正しく説明する必要がある。


● 1:まぶたや唇の腫れ(正しい指導)

エナラプリルの重大な副作用である血管浮腫の初期症状。

→ 早期受診が必要。


● 2:悪心・下痢(正しい指導)

メトホルミンの頻度の高い副作用。

→ 特に開始初期に多いので、指導として適切。


● 3:空咳(正しい指導)

ACE阻害薬の代表的副作用。

→ 持続する場合は薬剤変更(ARB など)を検討。


● 4:適度な水分摂取(正しい指導)

メトホルミンは脱水 → 乳酸アシドーシスのリスクがある。

→ 適度な水分摂取はむしろ重要。


● 5:バリウム造影剤を用いる検査は受けない(誤)

メトホルミンで注意すべきは、

ヨード造影剤(CTなど)であり、 バリウム造影剤ではない

ヨード造影剤は腎機能を悪化させ、 メトホルミンの排泄低下 → 乳酸アシドーシスのリスクが上昇する。

→ バリウムは消化管造影剤であり、メトホルミンとの禁忌はない。

よって、選択肢5は不適切な指導


■ まとめ

・エナラプリル → 血管浮腫、空咳に注意

・メトホルミン → 消化器症状、脱水、ヨード造影剤に注意

・バリウム造影剤は問題ない → 5 が不適切

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