第110回薬剤師国家試験 問240 小児鉛中毒に対する適切なキレート剤

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■ 正解

1、5

■ 症例のポイント

・2歳8か月女児 ・鉛を含む金属アクセサリーを舐める癖 ・血中鉛濃度 75 μg/dL(明らかな高値) ・尿中δ-ALA上昇、赤血球プロトポルフィリン上昇 → 鉛中毒の典型所見

→ 明確な鉛中毒(lead poisoning)であり、キレート療法が必要。


● 1:EDTAカルシウムニナトリウム(CaNa₂EDTA)【正】

鉛中毒の第一選択のキレート剤

・血中鉛と強く結合し、尿中排泄を促進 ・特に中等度〜重度の鉛中毒で使用

本症例の血中鉛 75 μg/dL は治療適応に十分該当。


● 5:ジメルカプロール(BAL)【正】

重度鉛中毒で、CaNa₂EDTA と併用されることが多い

・脂溶性キレート剤 ・脳症を伴う鉛中毒で特に重要

本症例は小児であり、血中鉛濃度も高いため、BAL 併用が適切な選択肢となる。


● 2:ホメピゾール(誤)

エチレングリコール・メタノール中毒の解毒薬。

鉛とは無関係。


● 3:メチレンブルー(誤)

メトヘモグロビン血症の治療薬。

鉛中毒には無効。


● 4:亜硝酸アミル(誤)

シアン化物中毒の治療薬。

鉛中毒とは適応が異なる。


■ まとめ

・鉛中毒の第一選択はCaNa₂EDTA

・重症例ではBAL(ジメルカプロール)併用

→ 正解は1 と 5

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