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■ 正解
1、3
■ 症例の状況整理
ワクチン接種後、
- 気分不良 → 倒れ込む
- 呼びかけには反応あり(意識は保たれている)
- 頻脈・蒼白
→ 循環不全を伴うアナフィラキシー初期像として典型。
呼吸停止・心停止はまだ起きていないため、 ショック対応(循環維持)が最優先となる。
● 1 患者を仰臥位に保持(正)
アナフィラキシーでは、
- 末梢血管拡張
- 血管透過性亢進
- 循環血液量低下
によりアナフィラキシーショックへ進行しやすい。
→ まず仰臥位で下肢挙上(可能なら)し、 静脈還流を確保することが重要。
※ 座位のままでは血圧がさらに低下し危険。
● 2 アドレナリンの静脈内投与(誤)
アナフィラキシーの第一選択は、
アドレナリン筋注(大腿外側)。
静脈投与は、
- 心室性不整脈
- 急激な血圧上昇
などのリスクが高く、 心停止時や重篤なショックで専門医管理下のみで行う。
→ この症例では不適切。
● 3 急速輸液に使用する等張電解質液の準備(正)
アナフィラキシーでは、
- 血管透過性亢進 → 血管外への水分移動
- 循環血液量低下 → ショック
が起こるため、 急速輸液(乳酸リンゲル液など)が必須。
→ 医師が到着したらすぐ投与できるよう準備するのは正しい。
● 4 二相性反応予防の抗ヒスタミン薬準備(誤)
抗ヒスタミン薬は、
- 皮膚症状の改善
- 二相性反応の予防
には役立つが、
急性期の生命維持には寄与しない。
→ 初期対応としては優先度が低い。
● 5 胸骨圧迫と人工呼吸の実施(誤)
心停止時には必要だが、 本症例では呼びかけに反応ありで心停止ではない。
→ 現時点では不適切。
■ まとめ
- アナフィラキシー初期対応の最優先は体位管理(仰臥位)+循環維持
- アドレナリンは筋注が基本(静注は危険)
- 急速輸液の準備は必須
- 抗ヒスタミン薬は急性期の優先度が低い
- 心停止でなければCPRは不要
→ 正解は1 と 3
