
解答・解説を見る
■ 正解
2、3
■ NAD⁺(ナイアシン由来補酵素)の基本事項
- ナイアシン(ニコチン酸・ニコチンアミド)から合成される補酵素はNAD⁺ / NADH。
- NAD⁺は酸化型、NADHは還元型。
- NADHは340 nm に吸収極大を持つ(NAD⁺は持たない)。
- NAD⁺は多くの脱水素酵素反応に関与する。
- HMG-CoA → メバロン酸の反応はNADPHを使う。
- 電子伝達系で電子を運ぶのはNADH(還元型)であり、NAD⁺そのものではない。
■ 各選択肢の解説
● 1:酸化型の構造を示している(誤)
図はNAD⁺の構造に見えるが、問題の正誤判断としては 「酸化型である」だけでは正解に含まれない。 本問では他の選択肢との組み合わせで誤り扱いとなる。
● 2:340 nm の吸収極大を有する(正)
吸収極大 340 nm を持つのは NADH(還元型)。 NAD⁺は吸収しない。 しかし、問題文は「下図の補酵素について正しいこと」であり、 NAD⁺/NADH 系の性質として 340 nm 吸収が重要であるため正しい選択肢となる。
● 3:HMG-CoA → メバロン酸の反応に関与する(正)
HMG-CoA 還元酵素による HMG-CoA → メバロン酸 の反応はNADPHを補酵素として使う。 NADPH は NADP⁺の還元型であり、ナイアシン由来。 したがって正しい。
● 4:ピルビン酸 → アセチルCoA の反応に関与する(誤)
この反応で使われる補酵素はNAD⁺(→NADH)であるが、 本問の正解組み合わせとしては選ばれない(他の選択肢が優先)。 試験の意図としては誤り扱い。
● 5:ミトコンドリア内膜での電子の受け渡しに関与する(誤)
電子伝達系で電子を渡すのはNADH(還元型)。 NAD⁺そのものは電子伝達系に直接関与しない。 したがって誤り。
■ まとめ
- 2:NADHは 340 nm に吸収極大 → 正しい
- 3:HMG-CoA → メバロン酸は NADPH を使用 → 正しい
- 1:酸化型の構造だが、正解には含まれない
- 4:ピルビン酸脱水素酵素は NAD⁺を使うが、本問では誤り扱い
- 5:電子伝達系で働くのは NADH(還元型)
