第110回薬剤師国家試験 問174 腎排泄における薬物相互作用とトランスポーター

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■ 正解

3、4

■ 問題のポイント

腎排泄における薬物相互作用では、

・尿細管分泌トランスポーターの阻害 ・P-gp の阻害

が起こると、薬物の排泄が低下し、血中濃度が上昇する。

したがって、 「併用薬がトランスポーターを阻害する組合せ」が正解になる。


● 1:プロカインアミド × シメチジン × PEPT1(誤)

シメチジンはOCT2 や MATE の阻害で有名。 PEPT1 は腸管のペプチドトランスポーターで、腎排泄とは無関係。

● 2:メトホルミン × リファンピシン × OATP1B1(誤)

メトホルミンはOCT2・MATE1/2-Kで排泄される。 OATP1B1 は肝取り込みトランスポーターで、腎排泄とは関係しない。

● 3:メトトレキサート × プロベネシド × OAT1/OAT3(正)

プロベネシドはOAT1・OAT3 を阻害し、 メトトレキサートの尿細管分泌を阻害 → 血中濃度上昇

典型的な相互作用で、正しい。

● 4:ジゴキシン × ベラパミル × P-gp(正)

ジゴキシンは P-gp の基質。 ベラパミルはP-gp 阻害薬で、 ジゴキシンの腎排泄が低下 → 血中濃度上昇

これも非常に有名な相互作用。

● 5:シクロスポリン × シスプラチン × OCT2(誤)

シスプラチンはOCT2 を阻害するのではなく、OCT2 を介して腎毒性を起こす側。 シクロスポリンの血中濃度上昇とは結びつかない。


■ まとめ

・OAT1/OAT3 を阻害するプロベネシド → MTX の血中濃度↑(正)

・P-gp を阻害するベラパミル → ジゴキシンの血中濃度↑(正)

→ よって3 と 4 が正解

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