第110回薬剤師国家試験 問233 C. difficile院内感染の防止策

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■ 正解

4、5

■ 背景:C. difficile(CD)感染症の感染管理

C. difficile は芽胞形成菌であり、芽胞は環境中で非常に強い抵抗性を示す。

そのため:

  • アルコール消毒は芽胞に無効
  • 石けんと流水による物理的除去が重要
  • 環境消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効

● 1:主な感染経路は間接伝播(誤)

CDI の主な感染経路は接触感染(直接・間接)

「主な感染経路=間接伝播」と限定するのは誤り。


● 2:芽胞形成 → 食器の煮沸消毒が有効(誤)

芽胞は100℃・30分の煮沸では不十分

オートクレーブ(121℃・15分)レベルでないと確実ではない。


● 3:消毒用エタノールが有効(誤)

芽胞はアルコールに耐性

→ エタノールでは不十分。


● 4:クレゾール石けんと流水による手洗いが有効(正)

芽胞は薬剤耐性が強いため、 石けん+流水で物理的に除去することが最も重要。

クレゾール石けんは界面活性作用により芽胞の除去に有効。


● 5:便座等の消毒に次亜塩素酸ナトリウムが有効(正)

次亜塩素酸ナトリウム(0.1〜0.5%)は芽胞にも有効。

→ CD 感染症の環境消毒の第一選択。


■ まとめ

・C. difficile は芽胞形成菌

・芽胞にはアルコール無効 → 石けん+流水で除去(4)

・環境消毒は次亜塩素酸ナトリウム(5)

→ 正しいのは4 と 5

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